中学校では2021年に新学習指導要領が全面実施されることが決まり、プログラミングに関する項目も拡充されることとなりました。
しかし、小学校と同じでプログラミングという科目が追加されるのではなく、現在行われている技術の科目の中でプログラミング教育が行われます。
では実際にその中学校におけるプログラミング教育はどのレベルで行われるのかみていきましょう。
実は中学校におけるプログラミング教育というのは既に行われていました。
学校により変わるかもしれませんが、パワーポイントやホームページビルダーといったソフトウェアを使用しディジタル作品の作成や簡単なプログラムを作成するといった内容です。
中学校にいた際に、ホームページを作ったことがあるという方も多いのではないでしょうか?
それが新学習指導要領により、さらに拡充されることとなりました。
新学習指導要領では「ディジタル作品の設計・制作」と記載されていた内容が「ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツのプログラミングによる問題解決」と変更されました。
従来のプログラミング教育では、ホームページなどを作成するのみでした。
それがネットワークを利用し、さらに双方向性のあるコンテンツを作成するということに変更されます。
ネットワークを利用するとなれば、モラルやセキュリティに関することを理解しなくてなりません。
そして双方向性のあるコンテンツとは何かしらの入力によって出力するという機能を備えたプログラムということになります。
いわゆるCRUDが可能なプログラムを作成することになるでしょう。
このように中学校におけるプログラミング教育は改善されると掲示されていますが、懸念点があります。
それは現場の体制の問題です。
文部科学省では先生方の学習方法としていくつかの方法を挙げています。
学習指導要領の説明会や動画コンテンツにて改訂の主旨や内容を公開していたり、独立行政法人教職員支援機構にて研修を行ったりといった方法です。
また、実際の事例も紹介されておりこれを参考に各学校試みてくださいといった内容です。
しかし私共からすれば、これには懸念を抱かざるをえません。
果たしてこれだけで「ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツのプログラミングによる問題解決」を指導することが可能なのでしょうか?
エンジニアには様々な種類が存在し、それぞれより専門的な内容に特化しています。
ネットワークに関する知識とソフトウェアに関する知識を網羅的に理解する必要があるとなればかなりの理解度が必要です。
それだけ広大な知識を上記で述べた学習方法のみで理解できるのでしょうか?
教科書・カリキュラム通りに教えるだけなのであればある程度は教えることは可能かもしれませんが、それこそプログラミング講師検定が問題であると述べている素人が素人を教えているという状況に合致します。
これは非常に問題であると認識し焦らなければいけません。
このような現状の課題を打開するためには、学習する他ありません。
その学習のゴールとしてプログラミング講師検定を受験することをオススメします。
プログラミング講師検定では、教職員専用の試験を用意しております。
まずは技術を担当する先生が受験すべきでしょう。
各学校のICT関係のリーダーとなる先生がプログラミングに関する知識があると証明できれば問題はありません。
まずは早急にICT関係のリーダーを育てることを考えましょう。